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簿記論は「宝探し」楽しく続けるコツとは?

公開日:2025/10/09

最終更新日:2026/04/22

簿記論は「宝探し」楽しく続けるコツとは?

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「簿記論って計算ばかりでつらい…」「電卓を叩きすぎて、もう嫌になる…」
受験生なら一度はそんな気持ちになったことがあるはずです。

でも、ちょっと見方を変えてみませんか?
簿記論は「苦行」ではなく「宝探し」。

問題の中には必ず「点数という宝」が隠されているんです。

それをいかに集めるかが簿記論の醍醐味です。

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簿記論とは?

簿記論が「宝探し」と表現するのにぴったりな理由は3つあります。

全問解けなくてもいい
 簿記論は100点満点を狙う試験ではなく、70点を取れば合格できる試験。つまり「全部の宝」を探さなくても、合格という“大きな宝”にたどり着けるんです。

途中式だけでも宝がある
 答えが最後まで出せなくても、途中の式や考え方を書けば“部分点”という宝を手にできます。

出題パターンが決まっている
 簿記論には毎年よく出る“お決まりの宝箱”があります。過去問や答練を繰り返すことで、宝のありかが分かるようになってきます。

そう考えると、簿記論は、「点を落とさないこと」ではなく「宝をどれだけ拾えるか」が勝負なんです

合格までにかかる時間は?

皆様が気になるのは、「簿記論に合格するまで、どれくらい時間がかかるのか?」という点だと思います。

一般的には、500〜700時間程度の学習が合格ラインと言われます。

・週20時間(平日2〜3時間+週末多め)なら、半年〜1年で到達可能。
・社会人で週10時間ペースだと、1年〜1年半が目安。
・大学生や専念組なら、4〜6か月集中で合格圏内に入ることもあります。

もちろん個人差はありますが、簿記論は「やれば必ず伸びる科目」。毎日の積み重ねがストレートに点数につながるのが特徴です。

ちなみに、私は簿記1級を取得したのちだったので、300時間程度で合格しました。


冒険のスケジュール感を「探検シーズン」に分けてみましょう。

序盤(1〜2か月):地図を描く期間
 商業簿記・工業簿記の基礎を固める。仕訳・集計の“宝探しの基礎体力”を養う。

中盤(3〜6か月):探検を重ねる期間
 過去問・答練を解いて“宝の位置”を覚える。パターンを繰り返し叩き込む。

終盤(7〜9か月):宝探しの最終調整
 本試験形式で時間配分の練習。計算精度+部分点狙いを徹底。

こう考えると、少し勉強も楽しくなりませんか?

1日の勉強ルーティン(宝探しの習慣化)

勉強に当たっては、毎日コツコツやることが大事です。

平日(忙しい人向け)

朝(30分):計算筋トレ
 → 小問1題を解いて指慣らし。
夜(1〜2時間):復習+答練問題
 → その日の学習を整理。

休日

午前:過去問チャレンジ(2時間)
 → 本番形式でシミュレーション。
午後:弱点補強(2時間)
 → 解けなかった問題を「やり直しノート」に書き込み。

こういった形で「いつ」「何をするか」を決めることで、習慣化を図りましょう。

合格する人の共通点

合格者に共通しているのは、「完璧主義じゃなく、合格主義」なことです。

・すべての問題を完璧に仕上げるのではなく、「合格点を取りに行く」戦い方をしている。
・毎日の練習をルーティン化して、計算を“歯磨きレベルの習慣”にしている。
・難しい問題でも最後まで粘って部分点を拾いに行く。

簿記論は「どこまでできたか」よりも「どこまで粘ったか」が合否を分けます。
みんなが取れるところでいかに得点できるかが一番大切です。

学習方法のポイント

学習方法のポイントをせっかくなので「宝探し」風に述べます。

①「地図をつくる」

出題傾向を整理して「どの分野から宝が出やすいか」を把握。
→ 簿記論は頻出論点がはっきりしているので、まずはそこを優先しましょう

②「小さな宝を集める」

完璧を目指さず「部分点狙い」を常に意識。
途中式を書けば点が入るので、書き方の習慣を日頃から練習しましょう

③「探検を繰り返す」

過去問は1回で終わりにせず、3回以上繰り返す。
→ 「ここで必ず宝が出る」という感覚がつかめるようになります

④「仲間を作る」

一人で宝探しをしていると孤独で心が折れやすい。
SNSや受験仲間と“宝の発見報告”をすると、楽しさが倍増します

詳しい勉強法

私は簿記論に独学で合格しましています。

というのも、簿記1級に合格した流れで受験をしております。

TACの「みんなが欲しかった! シリーズ」のテキスト・問題集で簿記1級に合格

簿記は3級⇒2級⇒1級を受験しましたが、
TACの「みんなが欲しかった! シリーズ」が大好きで使っていました。

簿記1級合格後は、TACの簿記論の問題集を解き漁る

簿記1級に受かった後は、TACの
・個別問題集
・総合問題集
・過去問題集
を解き漁っていました。 

時間を測ることも大事

私は簿記論の一番の課題は時間が足りないことでした。

「3秒考えてわからない問題はすぐに飛ばす」
などマイルールを決めることで対処していました。

また、常に問題を解く際には時間を意識することも重要だと考えています。
必ず総合問題を解く際には時間を測るようにしていました。

模試・答練・過去問の活用法

模試=実地訓練(本番と同じ冒険)

模試は、まさに「本番の舞台に立つ実地訓練」です。
限られた時間でどの問題から解くか、どこで時間を使うか。宝探しの冒険に出発したときの“立ち回り”を、本番と同じ条件でシミュレーションできます。

注意点は、点数に一喜一憂しないこと。模試の目的は合否を占うことではなく、「本番でどう動くか」を練習することにあります。

答練=リハーサル(小さめの宝探し)

答練は「宝探しのリハーサル」。定期的に行われる練習試合のようなもので、自分がどの宝を拾えたか、逆にどの宝を見逃したかを確認する場所です。

大切なのは、点数そのものより「なぜ見逃したのか」を振り返ること。計算ミスなのか、時間不足なのか、論点自体を理解していなかったのか――理由を記録し、次の学習に生かしましょう。

過去問=古地図(宝の位置が記された地図)

そして何より強力な武器になるのが過去問です。過去問は、宝探しで言えば「古地図」。過去の試験に隠された宝(出題パターンや頻出論点)がそのまま刻まれています。

過去問を解くと「ここに毎年宝箱が置かれる」という傾向が見えてきます。ポイントは、1回解いただけで終わらないこと。同じ問題を3回以上繰り返すと、宝の位置が体に染み込み、本番で自然に手が動くようになります。

ツール 宝探しでのイメージ 目的 使い方 注意点
模試 実地訓練(本番と同じ冒険) 時間配分やメンタル管理を本番と同じ条件で試す 制限時間を守り、解く順番や配分をシミュレーションする 点数に一喜一憂しない。目的は「立ち回りの練習」
答練 リハーサル(小さめの宝探し) 弱点を発見し、日々の学習成果を確認する 間違えた問題を必ず復習し、ノートに「宝を見逃した理由」を記録する 得点よりも「見落としポイントの発見」を重視する
過去問 古地図(宝の位置が書かれている地図) 出題パターンを知り、頻出論点を体に染み込ませる 1回で終わらず、3回以上繰り返して「宝の位置」を覚える 最新試験は過去問の応用。分析と繰り返しを両立させる

本番での戦い方 〜宝探しの冒険をクリアするために〜

簿記論の本番は、一年間の努力を試す大冒険の舞台です。ここでは知識や計算力だけでなく、「どう立ち回るか」が合否を左右します。宝探しの冒険を成功させるための戦い方を整理してみましょう。

1. 最初に地図を広げる(全体を見渡す)

試験が始まったら、いきなり電卓を叩き始めるのではなく、まずは問題全体を見渡しましょう。
「どこに宝(得点源)があるか」をざっくり確認することで、時間配分の目安が立ちます。特に仕訳問題や典型的な総合問題は「取りやすい宝箱」です。

2. 取りやすい宝から先に回収する

簿記論は全問解答を目指す試験ではありません。確実に取れる問題を優先し、得点を積み重ねることが最優先です。
難しい問題に執着すると、他の「簡単に拾える宝」を取り逃してしまいます。勇気を持って切り替えることが合格戦略の基本です。

3. 途中でも記録を残す(部分点を拾う)

簿記論の大きな特徴は、途中式や考え方で点がもらえることです。答えにたどり着けなくても、式や処理の流れをきちんと残せば「宝のかけら(部分点)」が加算されます。
「白紙=宝を捨てる」と心得て、必ず途中まででも書き残す習慣を持ちましょう。

4. 時間配分を意識する

簿記論は時間との戦いです。60分を超えたあたりから集中力が落ちやすく、凡ミスが増えます。
たとえば「最初の30分で仕訳・簡単な問題を回収 → 次の60分で大問に挑戦 → 最後の30分で見直し」といった、自分なりのペース配分を決めておきましょう。

5. ケアレスミスを最小限に

宝探しで言えば「宝箱を開けたのに中身を置いてきてしまう」ようなものがケアレスミスです。
転記・符号・合計ミスは、ほんの数秒確認すれば防げます。本番でも、最後の5分でミスチェック専用タイムを必ず設けましょう。

6. 最後まであきらめない

簿記論は「最後まで粘った人」が合格します。
途中で「もうダメだ」と思っても、部分点や拾える問題が残っていることは多いのです。
最後の1分まで鉛筆を動かし続ける姿勢が、合格という大きな宝につながります。

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まとめ

簿記論は「計算ばかりで大変な科目」と思われがちですが、見方を変えれば楽しい宝探しの冒険です。

全問正解はいらない → 70点分の宝を拾えば合格できる。
途中式でも宝になる → 白紙にせず、必ず書いて部分点をゲット。
過去問・答練・模試の三種の神器 → 古地図を研究し、リハーサルを重ね、本番でシミュレーション。
勉強は習慣化 → 毎日の小さなコイン集め(計算練習)が、大きな宝に育っていく。
本番では立ち回りが命 → 地図を広げ、取りやすい宝から回収し、最後まで粘る。

簿記論は努力がそのまま点数に反映される、とても“正直な科目”です。
あなたの毎日の積み重ねは、確実に未来の合格につながっています。

簿記論という冒険のゴールには、合格という大きな宝箱が待っています。
今日の一問、今日の一歩が、その宝箱を開けるカギになるのです。

この記事がお役に立てば幸いです。

執筆 ・ 監修

平川 文菜(ねこころ)

熊本出身。2018年京都大学卒業。在学中より税理士試験の勉強を始め、2018年12月に税法三科目(法人・消費・国徴)を同時に合格し、官報合格を果たす。 2018年9月よりBIG4 税理士法人の一つであるKPMG税理士法人において、若手かつ女性という少数の立場ながら2年間にわたり活躍。税務DDやアドバイザリーといった幅広い業務に従事。 2020年9月より、外資系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループに転職。戦略策定から実行支援まで幅広い業務に従事。2024年12月にフリーランスとして独立。