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公開日:2025/08/08
最終更新日:2025/08/09

INDEX
2025年8月5日(火)〜8月7日(木)に実施された第75回税理士試験を受験された皆様、お疲れ様でした。
この記事では、各社の解答速報を確認できる主要サイト一覧、ボーダーライン、合格発表の日程を紹介します。
試験実施概要
2025年8月5日(火)〜8月7日(木)に実施された第75回税理士試験の解答速報が、各資格予備校および専門サイトにて順次公開されています。
今年の試験日程は以下の通りでした。
・8月5日(火): 簿記論、財務諸表論、消費税法・酒税法
・8月6日(水): 法人税法、相続税法、所得税法
・8月7日(木): 国税徴収法、固定資産税、住民税・事業税
解答速報が確認できる主要サイト一覧
大手資格予備校の解答速報
1. 資格の学校TAC(タック)
・公開日: 2025年8月8日(金)より順次公開
・URL:
TAC税理士試験解答速報
・特徴: 本試験解答解説を8月11日(月祝)12:00より配信(要申込)
2. ネットスクール
・公開日: 随時更新
・URL:
ネットスクール解答速報特設サイト
・特徴: 講評と解説動画も提供
3. 資格の大原
・公開日: 試験当日より順次公開
・URL:
大原解答速報
・特徴: 豊富な経験をベースにした信頼性の高い模範解答
4. LEC東京リーガルマインド
・公開日: 試験後速やかに公開
・URL:
LEC解答速報
・特徴: 詳細解説動画の無料視聴が可能、解答・解説冊子プレゼントあり
5. クレアール
・公開日: 8月17日(日)14:00より公開予定
・URL:
クレアール解答速報
・特徴: じっくりと検討された解答を提供
6. 東京CPA会計学院
・公開日: 8月8日より公開予定
・URL:
東京CPA会計学院解答速報
・特徴: 配点も含めて公開
各予備校の合格ボーダー予想(8/7時点)
簿記論
難易度が高く、55点~58点程度が予想されました。
予備校 | 第一問 | 第二問 | 第三問 | 合計 |
資格の大原 | 16 | 14 | 25 | 55 |
TAC | 14 | 13 | 28 | 55 |
ネットスクール | 15 | 17 | 26 | 58 |
LEC | - | - | - | - |
東京CPA会計学院 | - | - | - | - |
各予備校ホームページから引用
財務諸表論
比較的やさしい問題が出題されており、高いボーダーラインが予想されています。
予備校 | 第一問 | 第二問 | 第三問 | 合計 |
資格の大原 | 10 | 17 | 36 | 63 |
TAC | 16 | 20 | 39 | 75 |
ネットスクール | 14 | 15 | 36 | 65 |
LEC | - | - | - | - |
東京CPA会計学院 | - | - | - | - |
各予備校ホームページから引用
消費税法
理論は比較的簡単であった一方で、計算は難易度が高く、ボリュームも多い問題が出題されました。
ボーダーラインは現時点では発表されていません。
法人税法
理論・計算ともに、問題文をよく読む必要のある問題が出題され、難易度は高めでした。
ボーダーラインは現時点では発表されていません。
相続税法
難易度は中程度であった一方で、ボリュームの多い試験でした。
ボーダーラインは現時点では発表されていません。
所得税法
理論は複雑な問題であった一方で、計算は基本的な問題が出題されていました。
ボーダーラインは現時点では発表されていません。
酒税法
第一問は難易度が高った一方で、第二問は比較的簡単な問題が出題されていました。
ボーダーラインは現時点では発表されていません。
国税徴収法
全体的に比較的得点しやすい問題が出題されていました。
ボーダーラインは現時点では発表されていません。
固定資産税
第一問は比較的回答しやすい問題が出題された一方で、第二問は判断に迷う部分が出題されていました。
ボーダーラインは現時点では発表されていません。
住民税
一部回答が困難な部分がございましたが、基本的な問題も多く出題されていました。
ボーダーラインは現時点では発表されていません。
事業税
ボリュームも多く、特殊な論点も一部出題されました。
ボーダーラインは現時点では発表されていません。
合格発表について
合格発表日程
2025年11月28日(金)に合格発表が行われます。
発表方法
1.官報掲載: 税理士試験合格者の受験地及び受験番号を掲載
2.国税庁ホームページ:
◦税理士試験合格者の受験地及び受験番号を掲載
◦一部科目合格者の受験地及び受験番号も掲載
3.合格証書の郵送: 合格者には個別に郵送
結果通知の詳細
・税理士試験合格者: 官報・国税庁HPに掲載、合格証書郵送
・一部科目合格者: 国税庁HPに掲載、科目合格通知書郵送
・不合格者: 税理士試験結果通知書を郵送
解答速報活用のポイント
1. 複数の予備校解答を比較
各予備校で解答が異なる場合があるため、複数のサイトで確認することをおすすめします。
2. 講評・解説動画の活用
解答だけでなく、各予備校が提供する講評や解説動画も参考にして、今後の学習方針を検討しましょう。
3. ボーダーライン情報の確認
各予備校が発表するボーダーライン情報を参考に、合格可能性を判断できます。
今後の学習プラン
解答速報で自己採点を行った結果に応じて、今後の学習方針を以下の3パターンに分けて検討します。
自己採点の結果と今後の具体的なアクション
自己採点結果の評価 | 推奨される対応 | 具体的なアクション | 学習の優先度 |
合格可能性が高い | 次年度の未受験科目の学習開始 | ・残り科目の洗い出し ・難易度や相性で優先順位をつける ・年内に理論インプットを完了する |
★★★★☆ |
合格が厳しそう | 再受験前提での戦略見直し | ・自己採点で点数が明確に不足していた場合 ・「なぜ失点したか」を分析 ・教材・予備校・学習時間などの見直し |
★★★★★ |
判断が難しい | 未受験科目と並行学習 | ・保険として次科目を先行学習 ・合格発表までは両立プランを設計 ・年内で柔軟に進路修正 |
★★★☆☆ |
各パターンの詳細とアドバイス
1. 合格可能性が高い場合:未受験科目の先行学習へ
▷ 判断基準の例:
・自己採点で 60点以上(ボーダー目安)
・明らかな記述ミスや配点減要素が少ない
・例年の傾向から見ても合格圏内
▷ 対応:
・すぐに未受験科目(例:固定資産税、国税徴収法など)に着手
・インプット期間を長く確保することで、次回試験の合格可能性が大幅に向上
▷ ポイント:
・年内(12月)までに理論を一通り終わらせておくと、年明けから応用に集中できます。
2. 合格が厳しい場合:再受験を前提に学習戦略を見直す
▷ 判断基準の例:
・自己採点で 50点未満
・理論の抜け・計算の時間配分ミスが顕著
・試験当日の手応えが悪かった
▷ 対応:
・今年の失敗を記録に残す(ノートやスマホメモ)
・「教材が合わなかった」「演習量が足りなかった」などを明確化
・予備校の乗り換えや学習スタイルの変更も視野に
▷ ポイント:
・12月の合格発表を待たず、すぐに復習と来年度対策を始めるのが理想です。
3. 判断が難しい場合:並行学習を柔軟に行う
▷ 判断基準の例:
・自己採点が 55~59点 などボーダー前後
・記述の採点次第で合否が分かれる状況
・一部のミスが致命的かどうか判断しにくい
▷ 対応:
・合格していた場合に備えて次の科目のインプットを先行
・不合格だった場合でも学習習慣を止めずに済む
・2~3ヶ月は“ダブルスクール”のつもりで軽めに進める
▷ ポイント:
・合格発表(12月)までは、週3日=再受験対策、週2日=新科目対策など、時間を分けて対応するのも有効。
自己採点後の行動チェックリスト
チェック項目 | 実施済み |
自己採点をした(理論/計算別) | □ |
合格可能性を3段階で判断した | □ |
来年の受験方針(科目・教材)を決めた | □ |
学習スケジュールを月単位で作成 | □ |
今回の失敗要因を記録した | □ |
まとめ
税理士試験は長期戦です。今回の結果にかかわらず、着実に学習を継続することが重要です。解答速報を有効活用し、次のステップに向けて準備を進めていきましょう。
この記事がお役に立てば幸いです。

平川 文菜(ねこころ)