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税理士事務所勤務者100名に聞いた「転職を考えた“きっかけ”と“本音”」

公開日:2025/06/02

最終更新日:2025/06/03

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転職を考えた“きっかけ”と“本音”

税理士事務所で働く中で、「このままで良いのだろうか」と感じたことはありませんか。
今回は、実務経験のある税務担当者100名にアンケートを実施。
転職を考えた理由や、今後やってみたい業務、仕事のやりがいなどについて伺いました。

同じ業界で働く人たちの本音が、進路を考えるヒントになるかもしれません。

転職理由の1位は「年収を上げたい」

転職理由

最も多かった回答は、「年収をアップしたい」(47%)でした。
待遇面に対する不満が、転職の大きなきっかけになっているようです。

次いで、「残業・休日出勤を減らしたい」(24%)、「スキルアップしたい」「キャリアアップしたい」(各22%)が続きました。

今の職場への不満というよりも、「もっと自分に合った働き方があるのでは」という気持ちが背景にあるのかもしれません。

今の職場で経験を積みたい人も半数

今後のキャリアビジョン

一方で、「今の職場で経験を積みたい」と答えた人も50%いました。
すぐに辞めたいわけではなく、「今の環境に大きな不満はないけれど、将来を見据えて考えている」という人が多い印象です。
現職での成長に限界を感じたり、キャリアパスが見えづらいといったことが、転職を検討する理由につながっているのかもしれません。

専門性の高い業務に関心が集まる

行ってみたい業務

「今後やってみたい業務」については、

・M&A・企業再編(67%)
・相続申告・相続対策(50%)

といった高度かつ専門性の高い分野に人気が集まりました。
単なる業務量の増減ではなく、業務の中身やスキルの広がりを重視している人が多いことがうかがえます。

やりがいは「感謝されたとき」

どんな時にやりがいを感じますか?

「やりがいを感じる瞬間」について聞いたところ、

・クライアントに感謝されたとき(50%)
・仕事がうまくいったとき(49%)
・成長が実感できたとき(25%)

といった回答が上位に入りました。

人の役に立てている実感や、自分の成長がやりがいにつながっているようです。
直接の感謝の言葉や、成果に対するフィードバックが、日々のモチベーションになっている人も多いのではないでしょうか。

「もう少し収入があれば」という声も

希望年収

適正年収

希望年収で最も多かったのは「500万〜600万未満」。
極端に高い年収を望む人は少なく、現実的なラインで満足したいという声が目立ちました。

一方で、「現年収よりも100万円以上高い水準が適正」と答えた人も27%にのぼり、 「もう少し報われたい」「スキルに見合った評価がほしい」と感じている人が一定数いることも明らかになりました。

人間関係と働きやすさは重要な軸に

組織風土

「どのような組織風土に魅力を感じるか」については、

・チームワークが良い(40%)
・自由な働き方ができる(36%)
・コミュニケーションが多い(32%)
という回答が上位に入りました。
職場選びの軸として、給与や業務内容だけでなく、人間関係や働きやすさを重視する人が増えていることがうかがえます。

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まとめ

今回のアンケートからは、「今すぐ辞めたいわけではないけれど、少し先の将来を見据えて行動したい」という実務者のリアルな声が見えてきました。

転職を考えるタイミングは人それぞれ。
現在の職場に違和感があれば、周囲の声を参考にしながら 自分の将来について考える機会を持ってみてもいいかもしれません。

執筆 ・ 監修

平川 文菜(ねこころ)

熊本出身。2018年京都大学卒業。在学中より税理士試験の勉強を始め、2018年12月に税法三科目(法人・消費・国徴)を同時に合格し、官報合格を果たす。 2018年9月よりBIG4 税理士法人の一つであるKPMG税理士法人において、若手かつ女性という少数の立場ながら2年間にわたり活躍。税務DDやアドバイザリーといった幅広い業務に従事。 2020年9月より、外資系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループに転職。戦略策定から実行支援まで幅広い業務に従事。2024年12月にフリーランスとして独立。