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税理士の転職に適した時期は?求人が多いタイミングの例も紹介
公開日:2026/04/17
最終更新日:2026/04/22
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税理士のスムーズな転職が実現するかを左右する要素の1つとして、転職活動を行う時期が挙げられます。求人が多い時期や業務量が落ち着いている時期は転職活動に適したタイミングです。転職活動に要する期間を最小限に抑えるためには、転職に適した時期を選ぶのが理想です。
とはいえ、転職に適した時期はケースによって異なるため一概にはいえません。転職活動に適した時期の例を参考として押さえつつも、自分の状況に合わせて転職活動の時期を決めることが大切です。
今回は税理士の転職に適した時期や、税理士が転職活動を開始する時期の決め方について解説します。
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税理士の転職に適した時期
はじめに、税理士の転職に適した時期を4つ紹介します。
確定申告の終了後
所得税の確定申告の時期(2月16日~3月15日)は税理士業界が最も忙しい時期です。この時期は業務量が多いため残業も発生しやすく、転職活動の時間を確保するのは難しいでしょう。税理士業界全体が繁忙期であるため、求人が少ない・面接の日時が決まりにくい等のデメリットもあります。
一方で、確定申告が終われば業務量が大幅に少なくなり、求人も増える傾向です。そのため本格的な転職活動を始める時期としては、確定申告の時期よりも確定申告の終了後をおすすめします。
法人の決算業務の終了後
法人の決算業務の終了後も税理士の転職に適したタイミングです。理由として以下の3つが挙げられます。
・法人決算はやるべきことが多く残業が発生しやすいため、決算作業の時期に並行して転職活動を進めるのは難しい
・決算業務中に後任へ引継ぎをするのは難しく、仮に内定を獲得しても転職できるのは決算作業後になってしまう可能性が高い
・多くの法人は決算作業の終了後が閑散期にあたり、税理士側が行うべき業務も落ち着く
法人クライアントに関する業務の量は決算作業中と決算作業後で大幅に変わります。転職活動を落ち着いて進めるためには、法人の決算業務が終了してから転職活動を始めるのが理想です。近いうちに決算を迎える法人がある場合や、すでに法人の決算業務が始まっている場合は、転職活動をいったん保留にするのも1つの手段です。
確定申告業務が本格化する前
所得税の確定申告業務が本格化する前の時期、目安としては10月~翌年1月頃は、税理士の転職に適したタイミングといえます。
確定申告業務が本格化する前の転職をおすすめできる理由は2つあります。
1つ目は単純に確定申告の時期の転職活動はおすすめできないためです。
「確定申告の終了後」で紹介したように、確定申告の時期は業務量が多く時間を確保しにくい・求人が少ない等の理由から、税理士の転職には適していません。早いうちに転職を済ませたい場合は、確定申告が終わるのを待つのではなく、確定申告業務が始まる前に転職活動を行うのも1つの手段です。
もう1つの理由は、確定申告の前は税理士向けの求人が増える傾向にあるためです。
確定申告に向けて人材を確保しようとする意図から、10月~翌年1月頃に求人を出す会計事務所等も多く存在します。人材確保を急ぐという性質上、会計事務所側も選考活動を優先的に進めるため、応募から面接・結果通知までの期間が短く済みやすいです。
以上の理由から、確定申告前も税理士の転職時期としておすすめできます。
税理士向けの求人が多い時期
税理士向けの求人が多い時期を選ぶのも1つの手段です。転職先候補の選択肢が多いため、自分に合う求人を見つけられる可能性が上がります。
税理士向けの求人が多い時期というのは税理士業界全体が採用に積極的な時期ともいえます。そのためスピーディーな選考も期待できるでしょう。
税理士向けの求人が多い時期の具体例は次の章で詳しく紹介します。
税理士向けの求人が多い時期とは
続いて、税理士向けの求人が多い時期を3つ紹介します。
6月~10月の閑散期
6月~10月の閑散期は税理士向けの求人が多い時期です。
前提として、税理士業界の繁忙期として以下の3つが挙げられます。
1.年末調整の時期(11月~12月)
2.所得税の確定申告時期(2月~3月15日頃)
3.3月決算の法人の決算作業時期(4月~5月)
1の年末調整時期は業務量が多いとはいえ、2や3に比べると余裕がある時期です。また、確定申告業務が本格化する前かつ税理士試験の合格発表のタイミングとも被るため、繁忙期とはいえ新たな求人もみられます。とはいえ閑散期に比べると新たな求人は少なめです。
上記の繁忙期にあたらない時期、すなわち6月~10月は閑散期にあたります。税理士業界は繁忙期と閑散期の業務量の差が大きく、閑散期は余裕がある会計事務所が多いです。そのため閑散期に入る6月頃に税理士向けの求人が増え始めます。
税理士試験の前後
税理士試験の前後も会計事務所や税理士法人の求人が多い時期です。
税理士試験は毎年8月上旬に実施されます。試験終了の段階では合否は不明ですが、試験勉強が一旦終わるタイミングのため、この時期は就活や転職活動をする人が増える傾向です。そのため、税理士試験の前後に求人を出して人材を確保しようとする人が多くみられます。
税理士試験の前後に出される求人は、税理士の有資格者向けというよりは税理士を目指す人向けが多いです。とはいえ即戦力となる税理士を歓迎する会計事務所は多いため、税理士の転職活動もスムーズに進みやすいといえます。
税理士試験の合格発表後
税理士試験の合格発表は毎年11月末~12月上旬頃に行われます。税理士試験の合格発表後も税理士や税理士試験合格者向けの求人が増える傾向です。
なお「確定申告業務が本格化する前」で紹介したように、確定申告に向けて人材を確保するために10月~翌年1月頃に求人を出す会計事務所が多くみられます。11月~12月は確定申告前かつ税理士試験の合格発表時期で、特に求人が多い時期といえます。
税理士が転職活動を開始する時期の決め方
転職活動の時期を選ぶ上で最も大切な要素は、自身にとって適した時期であるか否かです。これまで紹介した内容を参考としつつ、自身が転職活動のための時間を確保しやすい時期や、自身のキャリアプランに適した時期を選びましょう。
この章では税理士が転職活動を開始する時期を決める方法として3つの考え方を紹介します。
現職の繁忙期を避ける
税理士に限らず、転職活動は繁忙期を避けて行うべきです。税理士業界全体の繁忙期を避けるのが理想ですが、それ以上に自身にとっての繁忙期を避けることを優先しましょう。
「税理士向けの求人が多い時期とは」で、税理士業界は6月~10月が閑散期にあたると紹介しました。しかし自身の担当に4月~8月決算の法人クライアントが多ければ、6月~10月は決算業務で忙しい時期となるでしょう。業務量によっては残業が発生し、転職活動のために十分な時間を確保できない可能性が高いです。
また、繁忙期は就業時間中の余裕がほとんどなく、後継者への引継ぎが難しい時期でもあります。仮に内定を獲得できても、引継ぎができていないという理由でなかなか転職ができない事態も起こり得ます。
以上の理由から、転職活動は現職の繁忙期を避けて行うべきです。
転職したいタイミングから逆算して考える
「理想のキャリアプランを実現するためにこの時期までには転職をしたい」「ライフスタイルが変化するタイミングで転職したい」等、転職を希望する時期が決まっている人もいるでしょう。
転職を希望する時期がある場合、転職したいタイミングから逆算して転職活動を始める時期を考えるのがおすすめです。はじめにゴールとする時期を決めることで、いつ何をすれば良いのかが明確になり、転職活動のスケジュールを立てやすくなります。
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」によると、転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間階級別転職者割合は以下の通りでした。
| 期間 | 割合 |
|---|---|
| 1ヶ月未満 | 19.1% |
| 1ヵ月以上3ヵ月未満 | 27.1% |
| 3ヵ月以上6ヵ月未満 | 15.0% |
| 6ヵ月以上9ヵ月未満 | 4.6% |
| 9ヵ月以上1年未満 | 2.7% |
| 1年以上2年未満 | 2.7% |
| 2年以上 | 1.5% |
| 転職活動期間なし | 25.8% |
| 不明 | 1.5% |
数値が最も大きいのは1ヵ月以上3ヶ月未満であり、3ヵ月以上6ヵ月未満までで全体の6割強を占めます。以上を踏まえると、転職活動は転職を希望する時期の6ヵ月前、遅くても3ヵ月前には始めるのが理想といえるでしょう。
転職を希望する業界・業種の求人が多い時期を狙う
「税理士向けの求人が多い時期とは」で、求人が多い時期として以下の3つを挙げました。
・6月~10月の閑散期
・税理士試験の前後
・税理士試験の合格発表後
ただし、これらはあくまでも会計業界全体における傾向に過ぎません。例えば相続を専門とする会計事務所であれば、所得税の確定申告や法人の決算業務等があまり発生せず、他の会計事務所とは繁忙期が異なるタイミングとなり得ます。特定の業界・業種に特化している会計事務所も、繁忙期が特殊な時期である可能性が高いでしょう。
さらに、税理士の転職先は会計事務所や税理士法人だけではありません。一般企業の経理や財務を目指す場合は、繁忙期や閑散期が会計業界とは異なるタイミングになります。
以上のように、繁忙期・閑散期は業界や業種によって異なるため一概にはいえません。会計業界全体で求人が多い時期ではなく、転職を希望する業界・業種の求人が多い時期を狙いましょう。
あなたの「適正年収」を調べてみませんか?
簡単な質問に答えるだけで、一般的な会計事務所ならいくら提示されるのかを即座に算出。「今の適正額」はもちろん、「資格を取得したら年収はどう変わるのか?」など、あなたの現在地と未来の可能性を診断します。
税理士の転職時期‐まとめ‐
税理士の転職に適した時期として、確定申告や法人決算等の繁忙期が終わったタイミングや、確定申告業務が本格化する前が挙げられます。6月~10月の閑散期や税理士試験の前後、税理士試験の合格発表後のように、求人が多い時期を狙うのもおすすめです。
とはいえ、今回紹介した「税理士の転職に適した時期」や「税理士向けの求人が多い時期」は、あくまでも考え方の1つに過ぎません。大切なのは、自身に適したタイミングを選ぶことです。現職の繁忙期を避ける、転職したいタイミングから逆算して考える、転職を希望する業界・業種の求人が多い時期を狙う等のポイントを押さえるべきといえます。
税理士の転職活動を成功させるため、適切なタイミングで転職活動を始めるのが理想です。
税理士の転職時期に関するよくある質問
Q. 税理士の転職に適した時期はいつですか?
A. 確定申告が終わった後の4月以降や、法人の決算業務が落ち着く時期がおすすめです。また、確定申告業務が本格化する前の10月〜翌年1月頃も、求人が増え選考がスムーズに進みやすいため転職に適しています。
Q. 税理士向けの求人が増えるのは何月ですか?
A. 主に会計業界の閑散期である6月〜10月にかけて求人が増えます。また、税理士試験が行われる8月前後や、合格発表がある11月末〜12月上旬も、採用活動が活発になる傾向があります。
Q. 転職活動は希望時期のどれくらい前から始めるべきですか?
A. 転職を希望する時期の3ヶ月〜6ヶ月前から始めるのが理想的です。現在担当しているクライアントの決算や確定申告などの繁忙期を避け、余裕を持って引き継ぎができるスケジュールを逆算して計画しましょう。
Q. 一般企業や専門特化した事務所へ転職する場合も時期は同じですか?
A. 転職先によって適した時期は異なります。一般企業の経理・財務や、相続などに特化した会計事務所は、一般的な会計業界の繁忙期とはスケジュールが異なります。志望する業界や業種の求人が増えるタイミングを調べて狙うことが大切です。
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加藤慧大
株式会社ミツカルプロフェッショナル 代表取締役社長









